Z80 マイコンシステムを作ろう(その8)

さて,前回までで,MSX2 っぽくはなりましたが,せっかく V9958 を搭載しているので,MSX2+(ツープラス)っぽくしたいですよね。

…と言うことで,できる範囲で MSX2+ に近づけたいと思います。

ですが,フロッピーディスク,カセットインターフェースとプリンタインターフェースは,この「肝八」では見送りたいと思います。

そこで,今回作成するボードは,以下の機能を入れてみました。

  • リアルタイムクロック
  • FM 音源
  • 漢字 ROM

リアルタイムクロック

MSX2 以降では,CLOCK-IC による時計機能とバックアップメモリがあります。

時計機能は説明不要だと思いますが,SCREEN モードや,BEEP の音色,タイトル画面の色などを,バックアップメモリに保存しておくことができます。

今までの動作検証で,MSX の起動ロゴがオレンジだったのは,このリアルタイムクロック IC が無かったからなんですね。

MSX 実機では,単三電池二本を入れていたりしましたよね。

カレンダー機能は電源を切っても日付や時間は継続する必要があるので,このように電池でバックアップしますが,今回は,例によって「電気二重層コンデンサ」によってバックアップします。

ですので,長時間通電していないとバックアップ内容は消えてしまうんですね。

FM 音源

MSX で主に使われた FM 音源は,ヤマハの YM2413 という FM 音源チップです。

OPLL とも呼ばれます。例によって ウィキペディア の方が詳しいです(笑)。

MSX の規格としては,MSX-MUSIC なんて言われていましたよね。

この MSX-MUSIC,確か MSX2+ 規格では,必須ではなく,オプション扱いだったと思うのですが,ほとんどの MSX2+ 機種で標準搭載されていたように思います。

他の国産パソコンに搭載されている FM 音源と比較すると,機能は簡略化されている感じは否めませんが,それでも,PSG オンリーよりは,発音数も増えるので,だいぶ豪華になります。

漢字 ROM

なんか,この言葉自体が懐かしいですよね。今は,「フォント」という方が自然なんでしょうか…。

MSX2+ では,第一水準が標準,第二水準がオプション扱いですが, 今回は,第一水準を搭載できるようにしました。

もちろん他の ROM と同様,ROM ではなく,SRAM に転送して,ライトプロテクトする形にします。

2PLUS ボード

…と言う名前にしました。

いつものように,部品を実装したボードがこちらです。

なんか,修正した跡が見えますが,裏にもジャンパ線があります。

ソフトウェアと違い,修正が物理的に残るのもハードウェアの楽しさだと思います。

動作確認

さらに増えて,8 階建てです。

漢字 ROM を搭載したので,単漢字入力ですが,漢字表示できます。

FM 音源のテストをしようと思って,何か適当なゲームはないかと思ったのですが,カートリッジスロットもないし,メガロムコントローラも作っていないので,FM 音源対応のゲームがプレイできません。

なので,BAISC の PLAY 文で鳴らしてみることにしました。

ちょうどテレビのCM で,高畑充希が叫びながら歌っていたので,これにしました(笑)。

すみません。Youtube にあったので,貼り付けてしまいました。

mepg4 1000kbps 4.0MB

X JAPAN の「紅」ですが…,う〜ん,短時間でのテストプログラムとは言え,なんか上の CM とは違うような…(笑)。

これ,せっかく打ち込んだのですが,残念ながら,まだセーブができないので,電源を切ったら消えちゃいます。

早くカートリッジスロットを付けて,「MegaFlashROM SCC+ SD」 とか付けたいですね。

さて,今回はここまでです。

あとはカートリッジスロットを付ければ,MSX2 以降のカートリッジゲームは,プレイできそうなところまで来ました。

次回は,やっぱりカートリッジスロットかな…。

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