オレ仕様のゲーム機を作ろう(その21)
オレ仕様ゲーム機,続いています(笑)。
前回は,「画面ミキサー基板」を作りました。
オレ仕様のゲーム機を作ろう(その20)
画面出力ができるようになりましたが,ドット単位で出力ができませんでした。
今回は,文字を表示できるように,BG の基板を作ってみたいと思います。
ただ,前回作成したゲーム機にも同様な機能がありましたので,回路構成としてはそれほど変わったところはありません。
作成した基板
(クリックで拡大します)
今回も,回路構成としては,ロジック IC と SRAM で構成しています。
この BG は,画面サイズ固定のスクロールしない BG 画面になります。
優先順位として,最前面に表示され,主に文字表示などに使う BG になります。
簡単に言えば,テキスト画面ですね。
便宜上,「固定 BG 基板」と呼ぶことにします。
1 つのパターンは,8 x 8 ドットで,パターン当たり 16 色,16 本あるパレットから 1 本 割り当て可能です。(256 色中,16 色って言うんですかね…)
このバターンを,1024 パターン定義可能で,それぞれ,上下反転,左右反転表示できます。
画面の解像度が 320 x 224 ドットなので,これにすべて異なるパターンを敷き詰めようとすると,40 x 28 = 1120 パターンが必要なので,残念ながらフルビットマップ表示はできません…。
ただ,前作が パターン当たり 4 色までだったので,ちょっとだけパワーアップしました(笑)。
基板を接続してみる
4 階建てになりました。
回路構成は,前作とあまり変わらないので,今回も修正することなく一発で動作しました(笑)。
動作テストしてみる
…と言うことで,パターンエリアに適当なドットパターン(笑)を転送して,BG VRAM の書き込みテストを行ってみます。
適当なドットパターン(笑)は,圧縮したデータをパターン VRAM に展開しているので,読み書きも問題なさそうです。
ところで,昔のアーケードゲームは,よく格子状のテスト画面を表示していましたよね。(クロスハッチパターンって言うんでしたっけ?)
確か,ブラウン管の表示の歪みをチェックするためだったような気がしますが,今の世の中,液晶画面がほとんどですので,画面が歪むことってあんまりないかもしれませんね(笑)。
さて,画面に文字を表示することができるようになったので,今後のテストプログラムが作りやすくなりました。
ただ,表示された画面を見て,「画面ミキサー基板」の回路に部品が足りないことに気づきました。とりあえず表示はできているので,どこかのタイミングでこの基板は作り直したいと思います。
今回はここまでです。
次回は,この BG 基板を拡張した「スクロール BG 基板」を作成したいと思います。
それでは,次回に続きます。