Z80 マイコンシステムを作ろう(その1)
今まで,Z80 を使った工作を行ってきましたが,今回もまた,Z80 を使ったマイコンシステムを作ろうと思います。
ところで,マイコンシステムの定義って何でしょう?実は私もよくわかっていないのですが…。
今まで作ってきた Z80 マシンは,入出力はあるものの,それ自体でプログラミングはできませんでした。(一応パチパチマイコンはできなくもないですけど…)
ですので,今回は,最終的にスタンドアロンでプログラミングができる Z80 コンピュータを作りたいと思います。(マイコンシステムな感じがしませんか?)
プリント基板にしてみよう
前回までは,ユニバーサル基板にラッピング線で手配線して作りましたが,今回はちょっと趣向を変えて,プリント基板で作ってみたいと思います。
自分で作るプリント基板というと,生基板を塩化第二鉄水溶液でエッチングすることを思い浮かべると思います。
もちろん,この手法でも作ることができるのですが,昨今は,個人でも安価に基板業者にプリント基板を発注できるようになりました。(と言っても工場は中国だったりしますけど)
CAD で回路図と基板デザインを行い,出力されたガーバーデータを基板業者にオンラインで送信して発注すると,およそ一週間後には,プリント基板が届きます。便利になりましたね〜。
元のガーバーデータがあれば,後から何枚でも追加生産することができますし,作った基板に興味を持っていただいた人に対して頒布することもできます。
また,ユニバーサル基板に手配線するのと比較して,CAD でマウスをポチポチするだけなので,なんと言っても完成するスピードが違います。
ただ,小さい基板なら,それこそ安価に作ってくれるのですが,少し大きめの基板になると,ちょっとお値段が張ってしまいますし,一枚しか必要ない場合でも,最低 5 枚から発注とかなので,量産しない限りは,ユニバーサル基板で作るより,ちょっとコストアップしてしまうのが,お小遣い制のお父さんにはツライです…(笑)
いつものインターフェース基板
さて,それでは,いつものように,Z80 と,ホスト PC をインターフェースする基板から作ります。
機能的には,今まで作ったものと変わらないので,説明は省略しますが,ワイヤラッピング配線と比べて実装密度が上がりますので,コンパクトにまとめることができました。
…んで,出来上がってきた基板がこちらです。
これに部品を実装します。ハンダ付け箇所はそこそこありますが,配線しなくても良いので,すごく楽です。
IC 類は,直にハンダ付けしても良いのですが,最初の実装なので,念のためソケットを介して付けます。
基板が出来上がってから気づいたのですが,明らかにミスっているところがあったので(通常動作する分には支障ないのですが…),作り直しは確定です(笑)。もともと試作用として作ったつもりなので,ミスは気にしない!…ようにします。
とりあえず動作確認
動作確認ですが,この基板だけでは,目に見える動作として,ディップスイッチの入力と発光ダイオードを光らせるしかできないので,とりあえずナイトライダーでお馴染みのナイトフラッシャー。
mpeg4, 750kbps, 1.5MB
無事に意図通りに動作しました〜。
何かネーミングしたい
せっかく,マイコンシステムを作るので,このシステムに対して名前を付けたいと思いました。…が,ネーミングセンスがないので,カッコいい名前が浮かんできません。しばらく悩んだ結果,決めました。
肝八(きもはち)
うん,ダサさ炸裂です(笑)。
…と言うことで,次回は,Z80 CPU 基板を作る予定です。
are the boeards and maybe even the parts for sale?
I think so if there is demand.
MSXはYIS503とSFG-01のころからいじっておりました。
プログラムやROMイメージのPCからの転送にFT232RLをしようされていますね。
当方はシンセサイザーのWAVEデータの転送にも使用しておりますが、3Mbpsの転送が可能なこと
ご存知ですか?
コメントありがとうございます。
YIS503とSFG-01とは,すごいですね。
FT232RLは,高速転送ができることは他のサイトの情報で知っていたのですが,
今回は,単純に,AVRマイコンのUARTを中継して送受信させましたので,遅いです(笑)。