パチパチマイコンを作ろう!(その4)
前回は,CPU ボードを作りました。
入出力が確認できるボードを作ろうと思います。
使用する部品
大した機能はない割に,意外と部品多いですね。
入出力の部品
出力用に 4 桁の 7 セグ LED,入力用にタクトスイッチ 3 つです。ショボいです(笑)。
7 セグ LED って,あのデジタルな感じの数字を表示するやつです。
7 個のセグメントがあるから,7 セグ。(ですよね?)
でも,じっさいに光る部分は 8 個あります。(数字の右下にある点を含めると)
この 7 セグ,ダイナミックドライブ用です。ダイナミックドライブって日本語にすると「動的駆動」って言うんでしょうか?多分。
同時に一桁分しか設定できない(四桁設定できるけど全部同じ内容になる)ので,非常に短い期間で一桁づつ切り替えながら設定します。
そうすると,人間の目には残像によって四桁独立して同時に光っているように見えるんですね。
余談ですが,昔のブラウン管テレビも,同時に光っているのは画面上のただ一点だけで,この点がしばらく残像で見えて一つの画面として認識しています。
ゲーム機の光線銃や,ライトペン(古い)などはこの性質を利用して動作しているんですね。
逆に「ダイナミックドライブ」じゃないのが,「スタティックドライブ」ですが,これは全て別々同時に光らせることができるのですが,全ての LED に対するピンが必要になります。
その分消費電流も増えます。
電源パターンと部品取り付け
前回と同じような感じで。電源パターン,コネクタ,IC ソケット,コンデンサ,タクトスイッチ,抵抗,ピンヘッダ,7 セグを取り付けていきます。
高々 7 セグとタクトスイッチだけなのに,何だか IC が多いですね…。
せっかく Z80 という CPU があるんだから,CPU で LED の制御をすれば,もう少し部品点数を少なくすることができます。
でも,LED 表示はスタンドアロンで動作させたかったので,ダイナミックドライブ部分を IC の組み合わせで作ってみました。
また,表示内容もメインメモリに取らず,こちらの I/O 側に用意してみました。
AVR とかのマイコンを使うとコンパクトにできますが,なんかそれはそれで本末転倒な気もしますよね…。
今日はここまで。次回は配線作業に入る予定です。